【セミナー主催】第1回精神科医のためのTMS治療実践セミナー～今だからこそ問う！TMS治療のあるべき姿～
東京横浜TMSクリニックでは、当院顧問の慶應義塾大学特任准教授でTMS治療第一人者の野田賀大先生とともに、専門家のためのTMS治療実践セミナーを主催しています。
第1回は、2022年12月21日19時より開催となりました。
今後は4～5回にわたって、体系的にTMS治療の実践的な知見をお伝えしていく予定となっております。
全国60の医療機関にご登録いただき、当日も多くのご質問をいただきました。
残念ながら日本のTMS治療は、倫理観の疑わしい医療機関が誇大広告し、患者様がミスリードされている現状があります。
治療水準が担保された18大学46医療機関が登録しているデータベースの枠組みがありますが、当院は圧倒的に多くの症例数となっています。
専門家が適切に評価したTMS治療に関する知見を、日本で最も多く有している医療機関になります。
これらの知見をセミナーを通して全国の精神科医にお伝えすることで、適切なTMS治療の普及につながればと考えて主催させていただきました。
「今だからこそ問う！TMS治療のあるべき姿」という副題に込めたのは、「適切な患者さんに対してはTMS治療は非常に有望な治療選択肢である」という思いと、その適切な普及に逆行する自由診療クリニックに対する憂慮があります。
グーグル検索ではビジネスとしてTMSを実施しているクリニックが上位表示され、8～9割改善など到底考えられない治療成績や症例数、一見まともそうですが内容が無茶苦茶な記事などが公然と並んでおり、患者さんは判断ができずに不適切なTMS治療を受けている実情があります。
当院では誠実に取り組むTMSクリニックのすそ野を広げ、必要な患者さんに適切なTMS治療が届くように励んでいきたいと考えています。
本セミナーの後援は、安定したTMS治療機器として定評のある「マグベンチャー社マグプロ」、その正式代理店であるインターリハ社になります。
第一回のTMS治療実践セミナーでは、TMS治療の概要とうつ病診療についてをテーマとさせていただきました。
野田先生からは、
- TMS治療の原理
- TMS治療の歴史
- 代表的なプロトコールの説明
- TMSデバイスの違いについて
- 最新のTMSプロトコールのメタアナリシスの紹介
- シータバーストやSAINTの研究紹介
以上のような内容になります。
東京横浜TMSクリニック代表の大澤からは、
- TMS治療の基礎知識
- 自由診療でよく使われるプロトコール
- TMS治療の臨床でのニーズ
- 当院の治療体制について
- 当院の1年半での治療成績と解析結果
- 適切なTMS治療を普及していくための課題
について、お話させていただきました。
10分ほどの質疑応答では、5つの質問をいただき、野田先生と大澤で交互に回答させていただきました。
自由診療のTMS治療はビジネスの手段となり、倫理観がないがしろにされている医療機関も多いのが実情ですが、引き続き当院では、誠実なrTMS療法の実践と、専門家に向けた知見の共有を通して、適切なTMS治療の普及に尽力していきたいと考えています。
第2回では、「新型コロナ後遺症に対するTMS治療」「双極性障害のうつ状態に対するTMS治療」をテーマに、時間の余裕があれば「治療スタッフによる実技」のご紹介していきたいと考えております。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ（総合職）も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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