【ADHD⑩】20代男性
プロフィール
- 治療期間:X年1月~X年2月の20日間
- 主訴:1度言われたことがすぐできない、気分の落ち込み、物忘れがひどい
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:aTBSと倍量iTBS(1,200発/回)の組み合わせで30回
これまでの経過
年明けに他院にてTMS治療を5回行い、近医の精神科にも今年通院してうつ病およびADHDと診断されたようです。
他院でのTMS治療は高額だったため、当院での治療を希望されて受診しました。
治療歴はありません。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、aTBSと倍量iTBS(1,200発/回)の組み合わせで30回行いました。
TMS10回終了時は、「体調はよくなってきた。睡眠深くなった。落ちこみも減ってきた。仕事もできている。」と10回目終了にして効果を感じられました。
TMS20回終了時には、「体調、メンタルよくなっていると思う。すごく凹むことがなくなった。眠れるようになった。」と10回目終了後に引き続き、効果を実感されました。
TMS30回終了時は、「調子は悪くない。来週から環境の変化があるが、頑張ってみようと思う。睡眠、食欲共に取れている。」と環境の変化がありますが、とても前向きに考えられるようになり、主訴を改善することが出来ました。
ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
仕事の関係で、限られた期間の中、治療30回を終え、主訴の改善に至りました。
うつ症状を改善するためにTMS治療行いました。かなり詰めたスケジュールでしたが、ご本人様の治療への積極的な姿勢のおかげで、ADHD、ASD自体には効果は出ませんが、主訴であるうつ症状の改善をすることが出来た症例です。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月9日
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