【ADHD⑪】20代男性
プロフィール
- 治療期間:X年6月~X年9月の111日間
- 主訴:ADHDによる不注意、衝動性、抑うつ状態
- TMS治療の目的:ADHDによる抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量TBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
2020年7月に、他院にてADHDと診断されました。
ストラテラ、インチュニブ、コンサータ(ADHD治療薬)処方され、現在はコンサータ、ストラテラを内服中です。
薬物療法を行うも不注意、抑うつ状態を認めるため、TMS治療をご希望されました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
ADHDによる抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「仕事が捗っている。集中力も持続できている。」と。
TMS20回終了時は、「調子悪くない。よくなっている。仕事も捗る。集中できる時間も増えてきた。」とのことでした。
TMS30回終了時は、「調子よいと思う。気分は問題なし。集中力も改善した。維持療法で治療続けたい。」と、調子も良く、抑うつ状態の改善が認められました。
その後の治療のフォローとしまして、維持治療へ移行となりました。
症例のまとめ
治療間隔が空いてしまうこともあり、111日と平均より長期間での治療となりましたが、10回目には気分の改善が見られ、30回終わる頃には抑うつ状態の改善が認められました。
ADHD特性自体は大きくかわりませんが、情動安定したことにより適応が良くなっている印象がありました。こういった形での治療効果はADHDの方にも期待できます。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月9日
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