【ADHD⑬】20代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/6月~X年/7月の27日間
- 主訴:仕事ができない、眠れないし起きられない、毎日辛い、罪悪感
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回) を30回
これまでの経過
他院精神科に通院中の患者様です。
抑うつ状態と発達障害を併発されてる状況でしたが、副作用により抗うつ薬の内服が難しくなり、抑うつ状態に対して当院でのTMS治療を希望されました。
ストラテラ(注意欠陥・多動性障害治療剤)、コンサータ(中枢神経刺激剤)を服用されています。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10終了時点では「体の重い感じが減った」とお話されていました。落ち込みなどは変わらない様子でしたが、不眠等の症状もなく経過されていました。
TMS20回終了時点には「調子が元に戻ってきた」と表現され、倦怠感や頭重感が更に改善されているようでした。
TMS30回終了時には美容院にも足を運べるようになり、「以前のように落ちることはなくなった」と変化を感じておられました。
心理検査上でも症状の改善が認められる結果となりました。
TMS治療は終了し、他院での薬物療法を継続することになりました。
症例のまとめ
治療当初は30回の治療をやり遂げられるか心配されていましたが、無理なく通院できるペースをスタッフと検討し、看護相談も並行することで、結果として1ヵ月ほどで治療を終えられました。
通院期間中、表情やお話などの変化から治療効果を感じられるシーンもあり、それらを患者様と共有することで治療のモチベーションにも繋がったものと思われます。
治療継続することで効果が期待できるため、スタッフによるサポートも重要であることを改めて感じる症例となりました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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