【適応障害⑰】50代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/9月の24日間
- 主訴:易疲労感、倦怠感、集中力低下、睡眠障害(中途覚醒)
- TMS治療の目的:易疲労感、倦怠感、集中力低下を伴う抑うつ状態
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
精神科初診は13~14年前で、他院にて適応障害と診断されました。
最終受診は今年の1月で、薬物療法を行っていました。
転職を機に休みの期間を使用して短期間で症状改善させたいとのことで、当院のTMS治療を希望されました。
治療歴:睡眠導入剤(デパス2㎎)
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS8回終了時は、「気分の変化無し 。イライラや不眠の増悪なし。」と治療効果はまだ実感されていませんでした。
TMS23回終了時には、「調子は落ち着いている。体調もすごく良い。落ち込みもなく、考え過ぎることもなくなった。環境もいいからかも。趣味であった、釣り、ラジコンも今は楽しめる。睡眠もしっかりとれており、寝すぎることがなくなった。」と8回目終了時から、かなり治療効果を感じられました。
以前は、表情硬い様子でしたが、20回目以降はとても和らぎ、スタッフともに効果を感じられました。
ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
転職を終え、休み期間を利用し、1日2回治療、治療間隔3日以上空けることなく通院され、30回治療を終了されました。
治療10回目では、効果を実感されませんでした。
治療20回目以降で、治療効果を感じられ、趣味を楽しむことができるようになり、笑顔も見られました。
推奨である治療20回以上で効果を感じられ、主訴の改善を得られました。
短期集中治療によって、患者さんの機会損失を防ぐことを実感させられた症例になります。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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