【適応障害⑪】40代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/10月~X年/11月の39日間
- 主訴:気力がなく、日々のことがこなせない
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回)とaTBSを組み合わせて 30回
これまでの経過
幼少期は多動で座っていられないことや、不注意がありましたが、上手く人とは付き合えていたそうです。
6年ぐらい前からは症状改善傾向で3年ほど調子がよかったのですが、出産後から抑うつ状態増悪し、薬物治療ではなくTMS治療を希望され、当院受診となりました。
精神科は初診の患者様で、多少のADHD傾向を認めましたが現在の生活には支障なく、まずはうつ状態の改善を期待してTMS治療開始することとなりました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)とaTBSの組み合わせで30回行いました。
10回終了時は、「周りからも元気になってきたと言われる。イライラも強くなった感じはない。」とのことで、家族からは「元気になってきている。」と周りから見ても改善している様子が分かりました。
20回終了時には、「調子は悪くないと思う。意欲低下も軽減した。イライラは何とかコントロールできている。」とのことでした。
30回終了時は、「随分落ち着いたと思う。」とのことで、治療後に少し世間話をし、柔らかい表情で退出されました。
治療後のフォローとしては、ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
3日以上空けることなく、倍量iTBS(1,200発/回)とaTBSの組み合わせで30回治療を終えました。
初めの10回までは、表情が硬い様子でしたが、20回以降はとても柔らかな表情になり、世間話も少ししてくれるようになりました。
お忙しい中、3日以上空けることなく治療し、主訴である意欲低下の改善につながりました。
家族同様、治療スタッフも改善している様子がはっきりと分かった症例です。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年2月18日
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