【適応障害⑭】30代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/3月~X年/5月の52日間
- 主訴:気分の抑圧
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:特別プランiTBS(600発/回)を30回
これまでの経過
1年前から、他院の精神科に通院している患者様です。
薬物療法を行っていますが症状改善せず、当院を受診し、TMS治療を希望されました。
サインバルタ(抗うつ薬)、アリピプラゾール(抗精神病薬)、ミルタザピン(抗うつ薬)、ラツーダ(抗精神病薬)を内服されていました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、特別プランrTMS(600発/回)を30回行いました。
TMS12回終了時は、「自分では気分の変化はないが、妻から表情が明るくなったと言われた」と傍から見たら顕著に効果は現れていました。
TMS30回終了時は、「ちょっと良くなったと思う。落ちこみは減った。睡眠、食欲共にとれている。」と表情も明るくなり、主訴の改善が認められました。
30回目の治療終了後には、笑顔が見られ、スタッフ共に治療効果を実感できました。
ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
十分量の抗うつ剤を内服した上でも改善が乏しく、治療抵抗性うつ病として特別プランrTMS(600発/回)を30回行いました。
20回目以降からは、ご本人様も効果を徐々に感じられ始め、とても明るい表情になりました。
治療抵抗性うつ病の治療選択肢として、TMS治療は有効な治療選択肢であると感じさせられた症例になります。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月10日
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