【適応障害⑯】40代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/8月~X年/10月の68日間
- 主訴:集中力・気力低下、感情のコントロール・コミュニケーションが困難、入眠困難
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
社会人になった頃に人間関係がうまくいかず、抑うつ状態を呈し心療内科を受診。
その後転職に伴い症状が再燃し、発達障害を疑い他院にてTMS治療を受けられました。
TMSに効果を感じたことや、副作用により薬物療法の継続が困難だったことから、当院でのTMS治療を希望されました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「今のところは効果を感じていないが寝つきは良くなった。処方してもらった眠剤もあまり使わずに済んでいる。」と、徐々に効果を実感されているようでした。
TMS20回終了時には、「引き続き眠れている。集中力の低下が改善してきた。イライラの増強もない。」とのことでした。
TMS30回終了時は、「大きく落ち込むことは無くなった。仕事に対するパフォーマンスも上がっている。嫌だなという気持ちが減り、何かやってみようと思えるようになった。」と、抑うつ状態の改善が認められました。
その後は維持療法へ移行されました。
症例のまとめ
治療の間隔が3日以上空いてしまうことが多かったですが、毎回1日2回治療を受けていただき、主訴の改善にいたることができました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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