【適応障害⑥】40代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/9月~X年/10月の50日間
- 主訴:意欲の低下、判断力・理解力の低下、イライラ、不安感
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:通常iTBS(600発/回)12回、倍量iTBS(1,200発/回)18回 計30回
これまでの経過
x年前に精神科を受診。当時は薬物治療を受けられていましたが、薬の副作用がきつく、薬への抵抗があるため当院を受診されました。
抗うつ薬(ジェイゾロフト)、漢方を内服されていました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、通常iTBS(600発/回)12回、倍量iTBS(1,200発/回)18回の計30回の治療を実施しました。
TMS10回終了時は、「頭痛は少しあるが気持ちは楽になってきたと思う。睡眠もとれるようになってきた」と発言され、治療効果を実感することが出来ました。
13回目からはご本人の希望で、倍量TBS(1,200発/回)に切り替え治療を続行しました。
TMS20回終了時には、「しっかり休むことにしたら気も楽になった」と発言がありました。
TMS30回終了時は、「だいぶ良いと思う」と、主訴の改善が認められました。
維持療法について提案したところ了承されたため、現在は維持療法に移行されました。
症例のまとめ
平日毎日通っていただき通常iTBSを12回行い、早期に治療効果を感じることができました。
その後ご本人様の希望で、残りの18回は倍量iTBSに変更し治療を行いました。
途中刺激強度が強く、頭痛、吐き気の症状がありましたが、強度を下げたことにより症状が消失されました。
倍量iTBSに変更後も間隔を3日以上空けることなく治療しました。
早期で効果が得られ、その後も治療に専念していただいたため、主訴である意欲低下、不安感を改善することができた症例です。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2021年12月25日
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