【不安障害⑩】50代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/1月~X年3月の77日間
- 主訴:不安、寝付きは良いが夜中に目覚めて眠れなくなる、集中力がない
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:右低頻度rTMS(1,800発/回) 30回
これまでの経過
1年前に精神科初診、感情失禁、うつ状態と診断された患者様です。
薬物療法を行いましたが副作用を認め、なるべく薬物療法を行いたくないということで、当院受診となりました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、右低頻度(1800発)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「怪我をしたが、その割には不安やイライラしていない気がする。落ちこみも以前より少ないような。睡眠もとれている。」と10回目にして効果を感じられ始めました。
TMS20回終了時には、「気分は落ち着いている。不安は強くない。仕事もできている。イライラも前より減って、集中力も出ていると思う。」と仕事にも専念できるようになりました。
TMS30回終了時は、「気分は落ち着いている。不安は軽減した。睡眠、食欲共にとれている。」と、主訴である不安が軽減されていました。
治療初回時にはとても不安が強く、表情も強張っていました。
ですが、治療10回目以降からはとても明るい表情になりました。
治療途中、怪我をされてしまいましたが「治療を受ける前に怪我をしていたら、不安やイライラが強かったと思う。治療のおかげで不安もイライラも強くない」とおっしゃっていて、スタッフ共に治療効果を実感しました。
TMS治療終了後ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
多忙のなか、右低頻度(1800発)を30回無事終えることが出来ました。
治療10回目から効果を感じられ、30回目には主訴をほとんど改善できることが出来ました。
薬物療法に抵抗があり、TMS治療を行い、主訴を寛解できた症例です。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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