【不安障害⑫】30代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/10月~X年11月の34日間
- 主訴:不安やストレスがたまりやすい、全てがマイナス思考になる
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回)とaTBSの組み合わせで30回
これまでの経過
幼少期の不注意や多動はなかったが、対人関係が苦手で喋れなかったそうです。
精神科初診は5~6年前で通院はしていませんでした。
薬物治療は避けたいということで、当院受診となりました。
他院の精神科に5~6年前受診しましたが、薬物治療もせず終診しています。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を呈していたため、まずは抑うつ状態の改善のために左DLPFCに倍量iTBS(1,200発/回)とaTBSの組み合わせで30回行いました。
TMS10回終了時は、「TMSの副作用は感じない。頭痛もない。気分の変化はあまり落ちこまなくなってきた。仕事もやれている」と発言されました。
TMS20回終了時には、「気持ち的には良い状態。10回のときよりも良い」と治療効果をご自身で感じられていました。
TMS30回終了時は、「調子は前よりよくなったと思う」と20回目よりもTMS治療の効果を感じられ、笑顔が増えました。
維持療法とブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
薬物治療を避けたいということで、TMS治療を倍量iTBSとaTBSの組み合わせで30回行いました。
20回目以降から笑顔が見られるようになり、ご本人様自身も治療効果を感じられており、気分の安定とともに不安も軽減していました。
治療間隔を3日以上空けることなく、1日または2日空けたら1日2回治療を受け、計画的に治療に取り組まれたおかげで、早期に治療効果が得られた症例です。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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