【不安障害➁】41歳女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年12月~X年2月の73日間
- 主訴:不安が強く焦燥感がある
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善と不安の軽減
- TMS治療プロトコール: iTBS(1200発)30回
これまでの経過
ママ友と些細なことでもめてしまい、不安が強くなり睡眠がとれなくなってしまったとのことでした。
その後ママ友と仲直りしましたが、不安や焦燥感だけが残り2Hおきに起きるようになってしまったそうで、TMS治療を希望されて受診となりました。
セルトラリン(抗うつ剤)、ジプレキサ(抗精神病薬)、デパス(抗不安薬)が処方されていました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
10回目の時点では、特に効果の実感は認められていませんでした。
20回目では、「調子いい日も出てきた」と気持ちが上向いてきている発言が聞かれるようになりました。
抗不安薬・睡眠薬(デパス)のコントロールも出来ており、抗不安薬(デパス)は飲まなくても大丈夫になりました。」とのことでした。
うつ状態の改善とともに対人関係での不安も軽減したため、30回目実施していったん終診となりました。
しかしながら3週間後、「最近不安が強くなってきた」「デパスを再開してしまった」と受診。
抑うつ状態の再燃が懸念され、患者自身の希望もありしばらくTMS治療の維持療法を続けていくこととなりました。
症例のまとめ
現在TMS治療の維持療法をされています。
【HAM-D】25→7【MADRS】31→13とTMS治療前後の検査結果からも、抑うつ状態の改善が認められます。
TMS治療直後の再燃が疑われ、維持療法を行っていくことでさらなる安定を目指していくこととなりました。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2021年8月26日
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