【うつ病⑪】43歳男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年6月~X年7月の42日間
- 主訴:仕事起因の大きな不安、イライラ感
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
他院の光トポグラフィ検査でうつ病パターンを認め、以前薬物療法を行うも奏功しなかったため、TMSをご希望されました。
2010年にパキシル(抗うつ薬)、デパス(抗不安薬)による薬物療法を行っていますが、合わなかったとのことです。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、1日1回治療と1日2回治療を組み合わせ、倍量TBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「見る夢の内容が変わった。仕事の夢がそうじゃないものになった。」と睡眠に変化を感じていました。
TMS20回終了時には、「睡眠深くなった。仕事に追いつめられる夢がなくなった。落ち込みは治療開始前よりよい。食欲もOK。」と、気分の変化が見られました。
TMS30回終了時は、「調子はよい。落ち込みも減った。集中もできるようになった。」と、主訴の改善が認められました。
遠方からの通院のため維持療法は行わず、終診となりました。
症例のまとめ
遠方にお住まいの患者様ですが、短期滞在ではなく通院での治療を行っていただきました。治療間隔を3日以上空けることなく通っていただき、主訴の改善が認められました。
【お読みいただいた方へ】
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2021年8月26日
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