【うつ病㊹】30代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/8月~X年/9月の35日間
- 主訴:抑うつ状態、嘔気、易疲労感
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量TBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
X年7月より職場環境がきっかけで抑うつ状態、嘔気、易疲労感を認めるようになりました。
未治療の方で、症状の再燃再発予防のため、当院でのTMSを希望されました。
TMS治療経過
※CES-Dは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、1日1回治療と2回治療の組み合わせで、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「まだ不安はあるが、妻から前よりも調子が良さそうと言われる。」とのことでした。
TMS20回終了時には、「疲れやすさは減ってきた。14回目が終わったぐらいからスッキリ感が増えた」と、易疲労感が軽減されているようでした。
TMS30回終了時は、「調子よい。不安も減っている。仕事量も減った。」と、主訴の改善が認められました。
維持療法は行わずに少し様子を見たいとのことで、ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
職場環境の改善もあり、治療後半にかけて表情の変化が明白でした。
環境因子が重なったため評価が難しいところもありましたが、20回以内に治療効果が認められているため、TMS治療との相乗効果といえます。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2021年12月25日
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