【うつ病51】50代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/4月~X年/5月の31日間
- 主訴:意欲・思考力の低下、十分眠れない、耳鳴り
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:iTBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
職場環境の変化から抑うつ状態となり、気分の落ち込みや単純なミスが増え、趣味への興味も薄れていきました。
薬物療法に抵抗があり、休職中で症状を改善させたいとのことでTMSを希望されました。
他院にてTMS治療を体験されていますが、薬物療法などは未治療でした。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量TBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS15回終了時は、「治療後に眠気があるが、気分が変化し趣味への関心が戻ってきている。少し意欲的になり、犬の散歩や家事の手伝いができるようになった。」と、効果が表れているようでした。
TMS30回終了時は、「塞ぎ込むことがなくなった。趣味を楽しめている。睡眠に関しては、中途覚醒はあるが再入眠できている。」と、主訴の改善が認められました。
治療後のフォローとしては復職に向け、薬物療法のみでフォローを行っていくため、TMSは終診となりました。
症例のまとめ
休職中での治療ということでしっかり間隔をつめて治療に通って頂き、31日という短期間で症状の改善が認められました。
薬物療法に比べて、短期間で治療効果が期待できるメリットがあらわれた症例でした。
【お読みいただいた方へ】
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「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月9日
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