【うつ病52】40代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/9月~X年/11月の56日間
- 主訴:憂鬱な気分、体が動かない、悲観的な考え
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量TBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
2011年頃に、休職・通院歴あり。2019年頃に抑うつ症状が再燃し、サインバルタを内服されていました。
その後、転居により通院を中止するも、2021年3月に抑うつ状態になったため精神科再受診。
ソラナックス、パキシルを処方されました。当院受診時には、頓服薬の使用のみでした。
抑うつ状態、不安等が消長しており、薬が効きすぎてしまうためTMS治療をご希望されました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「朝の気分が変わってきた。朝の落ち込みや不安が軽減した。安定剤を使う量も減ってきた。」とのことでした。
TMS20回終了時には、「調子はいい方だと思う。落ちこみもよくなった。前に比べればマシかなと思う。安定剤使う量も減っている。」と気分の改善が見られていました。
TMS30回終了時は調子も良く、「調子よい。落ちこみ・不安軽減。」と主訴の改善が認められました。
治療後のフォローとしては維持療法やブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
治療の間隔をあまり空けずに通っていただき、56日で症状を改善することができました。
薬物療法で不完全寛解が続いており、このような方にニューロモデュレーションという異なるアプローチで寛解導入できた症例でした。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
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ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月9日
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