【うつ病55】40代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/1月~X年/2月の21日間
- 主訴:うつ状態、適応障害
- TMS治療の目的:うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS30回(1日2回)
これまでの経過
17年前に精神科初診、長年うつ病を患い5年前から現在受診している他院に通院。
身体的な持病もあり毎日多く薬を服薬しているため、減薬目的で当院を受診されました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMSの治療開始後、副作用も見られず経過。気分の変化もなく悪くないとの事でした。
治療後半になり、「何事に対しても感じていた億劫な気持ちも無くなってきた」「外に買い物や出歩く機会が増えた」との発言が聞かれるようになりました。
30回の治療後には「億劫な気持ちが減少したため物事を後回しにすることも無くなった」と発言があり、意欲が出てきている様子が伺えました。
症状の改善がみられたため、本人の意思もあり治療は一旦終了となりました。
症例のまとめ
長年にわたった症状の改善は、TMS治療の間隔を開けずに詰めて行えたこと、徐々に患者様本人が効果を実感され、途中で諦めることなく最後まで治療を続けられたことが要因として考えられます。
初めは治療効果を実感できなくとも、焦らず根気強く治療を継続させたことが治療効果に繋がったとこの症例を通し感じました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月9日
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