【うつ病57】30代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年2月~X年/3月の33日間
- 主訴:ネガティブ思考、体がだるい、疲れやすい、不安、焦燥感、イライラ
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:右低頻度(1,800発/回) を29回
これまでの経過
他院の精神科に通院している患者様で、心理療法を中心に行ってきたとのことでした。
ですが症状改善みられず、抗うつ剤による薬物療法に抵抗があり、当院受診でTMS治療を希望されました。
デエビゴ(睡眠薬)、ラダーツ(抗精神病薬)を内服しています。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、右低頻度(1,800発/回)を29回行いました。
TMS10回終了時は、「精神的には穏やかな感じ。気分の波はまだある。イライラする時と、そうじゃない時の差がある。」とまだ安定はしませんが、穏やかになっていました。
TMS20回終了時には、「前回から落ち着いている。腹が立つことや、不安になっても残らなくなってきた。」と効果を感じ始めました。
TMS29回終了時は、「23回目以降少し落ち込んだ。まだ少し波はあるけど、調子も悪くない。」と落ち込みや不安がありましたが、心理検査上とてもいい結果だったことを踏まえて、ご本人様も柔らかい表情になりました。
遠方の方の為、ご自身で積極的に、カウンセリングや転院先も探しており、とても前向きになっていました。
遠方からお越しの患者様の為、終診となりました。
症例のまとめ
遠方からの患者様で、右低頻度(1,800発/回)を29回無事終えることが出来ました。
今回は抗うつ剤に抵抗があるためTMS治療から開始となりましたが、右低頻度治療も十分に行うことで治療効果が認められました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月9日
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