【うつ病60】30代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年3月~X年/5月の47日間
- 主訴:朝起きられない、疲れやすい、不安感、パニック障害
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:iTBS30回(平日特別プラン)
これまでの経過
19歳の頃から他院に通院中の患者様です。
3~4年間、パニック障害で通院し、1年前から1年はうつ病で通院されていました。
薬物療法を行っていますが、症状が改善されないため、TMS治療を希望され、当院へ受診となりました。
ジェイゾロフト(抗うつ薬)、ワイパックス(抗不安薬)、デジレル(抗うつ薬)を内服されています。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、特別プラン(600発/回)iTBSを30回行いました。
TMS10回終了時は、「気分の波はあるが、頭のモヤモヤが晴れるようになってきた。安定している気がする。」と少し効果を感じられ始めました。
TMS20回終了時には、「よくなってきた。不安、焦燥感が少なくなってきた。朝起きるのも楽になってきた。活動量もとても上がった」と、10回終了後よりも効果を感じ始め、意欲もわいてきている様子でした。
TMS30回終了時は、「調子がよくなった。落ちこみや不安が軽減された。生活面で困っていることはない。」と、初回時には見られなかった笑顔が見られました。
30回終了後は、維持療法、ブースター治療についてご案内し終診となりました。
症例のまとめ
パニック障害からうつ病を患った患者様で、左右のどちらのプロトコールで開始するかを悩みましたが、リーズナブルな左の600発/回30回から行いました。
治療10回終了後から、効果を感じられ始め、30回終了後には主訴を改善することが出来ました。
左の治療でうつ症状を改善し、それに伴って不安症状も安定していくことが、改めて実感することが出来た症例です。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月9日
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