【うつ病64】20代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年1月~X年/3月の44日間
- 主訴:憂鬱、早朝覚醒、集中力・記憶力の低下
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
数年前にうつ病と診断されましたが、処方薬は服用しませんでした。
コロナウイルスに罹患したことをきっかけに集中力の低下を認め、薬物療法に抵抗があるためTMS治療を希望されました。
他院での治療歴はない方です。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「気分の変化はない。食欲は出てきた。早朝覚醒は少なくなってきた。」とのことでした。
TMS20回終了時には、「睡眠・食欲は改善してきた。趣味への活力はまだ完全ではない。一時期よりはよくなっているが…。」と、10回目終了後では、治療日のみ気分が良いとのことでしたが、継続しているため治療効果の持続を感じました。
TMS30回終了時は、「調子良い。引き続き、睡眠や食事もとれている。まだ完全ではないが前よりも楽しめ、集中できるようになった。不安も減った。」と主訴の改善が認められました。
30回終了後は、ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
平日の来院が難しいとのことで、週3日以上でないと効果が得られにくい旨をご本人了承の上、土日(1日2回ずつ)での導入となりました。
平日も可能な日は来院していただき、30回目には主訴の改善が認められました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年6月17日
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