【うつ病70】50代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年1月~X年/2月の21日間
- 主訴:意欲が湧かない、睡眠障害、強い不安感、絶望感
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
20年前、仕事のバーンアウトによりうつ病を発症。
1年半の休養で改善し、その後は安定していました。
1年前に早期退職したことにより、徐々に孤独感・絶望感に苛まれるようになり、その後パニック発作も起こるようになりました。
服薬に抵抗があるため、TMSを希望されて当院に来院されました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、左DLPFCに倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「気分は波がある。」とのことでした。
TMS20回終了時には、「楽になってきた。不安が出てくることもなくなってきた。睡眠についても、中途覚醒はあるが気にならなくなってきた。」と、少し効果を実感されていました。
TMS30回終了時は、「調子悪くない。落ち込みや不安も減った。睡眠や中途覚醒はまだある。」と、主訴の改善が認められました。
維持療法についてご案内し、希望されたため、今後維持療法を行っていく予定です。
症例のまとめ
治療の待ち時間にパニック発作が起きてしまうなど、当初はかなりしんどそうな様子でした。
睡眠に関しては当院の看護師相談を積極的に利用されており、治療や看護師からのアドバイスにより、徐々に表情が柔らかくなっていきました。
TMS治療はもちろんのこと、当院スタッフの心理的なかかわりも含めて治療的に働き、ほぼ寛解に近い状態まで改善した症例です。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月16日
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