【うつ病71】40代男性

プロフィール

  • 治療期間:【急性期】X年4月~X年/6月の57日間
  • 主訴:抑うつ状態
  • TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
  • TMS治療プロトコール:倍量iTBS30回(使用薬剤が多く痙攣リスク高いため1日1回)

これまでの経過

他院治療中でしたが抑うつ状態が長引いており、主治医の同意の元で当院でのTMS治療を希望されました。

多剤となっていたため、刺激回数は1日1回として倍量iTBSを行いました。

TMS治療経過

うつ病症例71の心理検査の結果をご紹介します
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査

副作用も無く治療は開始されましたが、治療10回目まで気分に変化が見られること無く経過。

20回目を過ぎたころ、「頑張った翌日の無気力感が無くなった」「イライラすることもない。」との発言が聞かれるようになり、睡眠・食欲共に改善傾向がみられ治療効果を実感し始めていました。

30回目を迎える頃には「調子が良くなった」「趣味への関心が戻ってきた」「気持ちの落ち込みも少なくなった」と更に前向きな発言が聞かれるようになりました。

治療効果を認められたため終診となりましたが、症状が再度出現した際の対応としてブースターTMSの説明を行いました。

症例のまとめ

治療開始後しばらくは症状の改善が見られず経過しましたが、副作用も無く治療に対し本人も前向きに取り組んだため、徐々に治療効果を実感する事が出来たと考えられます。

治療反応は個人差がありますが、20回までは地道に治療を継続していくことで治療効果が認められることがわかる症例です。

【お読みいただいた方へ】
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「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
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また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。

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カテゴリー:こころみ医学  投稿日:2022年12月17日

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