【うつ病72】30代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年7月~X年/8月の44日間
- 主訴:倦怠感、日中の活動がままならない、過眠
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:通常iTBS(600発/回) を30回
これまでの経過
TMS治療開始1年前より、うつ病にて他院精神科へ通院中の患者様です。
薬物療法を継続されていましたが、抑うつ状態が遷延しているため当院でのTMS治療を希望されました。
トリンテリックス(抗うつ剤)、ミルタザピン(抗うつ剤)、アリピプラゾール(抗精神病薬)を服用されていました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態、不安、イライラ感を改善するため、通常iTBS(600発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時点ではご様子の変化は見られませんでしたが、「倦怠感が低減した」とのことでした。
TMS20回終了時では、「10回目以降からの変化はなく、意欲低下が続いている」とのことでした。
TMS30回終了時には、「ちょっとはよくなってきたかなと思います」「少しずつゲームができるようになってきた。長時間は難しいが楽しめる」とのことで、趣味に取り組む時間が増えているようでした。
心理検査上でも症状の改善傾向が認められ、復職に向けて前向きに生活したいとの意欲も見られました。
TMS治療は終了し、他院での薬物療法を継続することになりました。
症例のまとめ
意欲的にご通院いただき、週5日の治療ペースで30回の治療を終えられました。
治療のご体感を得られるまでは緩やかな経過を辿りましたが、中断することなく治療を積み重ねたことで症状が改善。
根気強く治療に取り組まれたことで、治療反応が認められた症例になります。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
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ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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