【うつ病74】20代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年6月~X年/8月の53日間
- 主訴:倦怠感、日中の活動がままならない、過眠
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:通常iTBS(600発/回) を30回
これまでの経過
精神科受診歴のない患者様です。
抑うつ状態が認められましたが、薬物療法は希望されず、当院でのTMS治療を導入することとなりました。
治療開始時、薬剤の服用はございませんでした。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、通常iTBS(600発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「気分が落ち着いてきた」とお言葉があり、食欲もあり睡眠の確保もできているとのことでした。
外出も意識的に増やされており、治療と共に生活サイクルの見直しも進めていただいていました。
TMS20回終了時には、「やる気が出てきた。なるべく動くようにしている」とお話され、徐々に効果のご体感も得られてきたようでした。
TMS30回終了時には趣味のアクティビティも楽しめるようになり、睡眠サイクルも安定しているとのことでした。
今後のお仕事に対する不安は感じられていた一方、心理検査上では症状改善が認められました。
TMS治療は倍量iTBS(1,200発/回)での維持治療へ移行し、当院での精神療法も並行していくことになりました。
症例のまとめ
意欲的にご通院いただき、週5日の治療ペースで30回の治療を終えられました。
治療のご体感を得られるまでは緩やかな経過を辿りましたが、中断することなく治療を積み重ねたことで症状が改善。
根気強く治療に取り組まれたことが奏功した症例となりました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
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ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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