【うつ病75】50代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/6月~X年/7月の46日間
- 主訴:憂鬱になることが多い、物事をネガティブに考えてしまう、何事もやる気が起きない、好きなことを楽しめない
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回) を30回
これまでの経過
他院精神科に通院中の患者様です。
10年以上通院歴があり、抑うつ状態と不安等が消長しているため当院でのTMS治療を希望されました。
デパス(抗不安薬)、ドグマチール(抗精神病薬)を服用されています。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回を行いました。
TMS10回終了時には「良くなってきた感じがありますね」とご体感を表現され、ネガティブな感情が薄れてはじめているようでした。
また、ご家族の方からも同様の変化が見受けられるとお話をいただきました。
TMS20回終了時は更にネガティブな考えが減り、落ち込みの程度にも改善が見られたとのことでした。
TMS30回終了時にはお仕事に集中できるようになり、「ギター、空手への興味が戻ってきた」とご趣味への意欲も出てきたようでした。
心理検査上でも大幅な症状の改善が認められました。
TMS治療は終了し、他院での薬物療法を継続することになりました。
症例のまとめ
週4~5日の治療を継続され、30回の治療を終えられました。
当初から治療に意欲的なご様子があり、徐々に変化のご体感が得られたことでより前向きに治療へ臨むことができたようでした。
心理検査やご家族から見たご様子など、客観的な視点からも効果を感じられ、治療プロトコル実践の手本とすべき症例となりました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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