【うつ病76】40代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/1月、X年/6月~X年/7月の合計42日間
- 主訴:鬱状態が続いている、脳機能が落ちていると感じる
- TMS治療の目的:うつ病の改善
- TMS治療プロトコール::倍量iTBS(1,200発/回)を30回
これまでの経過
3年前まで他院心療内科にて栄養療法を実施していました。
軽度のうつ病を呈しており、薬物療法を避けたいとの思いから当院でのTMS治療を希望されました。
内服薬等はありません。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量TBS(1,200発/回)を38回行いました。
2022/1/21~2022/1/27の期間で治療を8回実施しています。
諸事情により一旦通院を中断されましたが、2022/6/17より治療を再開。そこから改めて30回の治療に取り組まれました。
治療再開後、TMS10回終了時点では特段変化なくご通院を継続いただいていました。
TMS20回が終了した段階で、「なんかいい感じ。イライラや不眠の増悪はない。マルチタスクも前よりできる」とのご感想をいただきました。
TMS30回終了時には、「調子は悪くない。自分を責めないように気を付けている、おかげで前向きになれている」とお話があり、心理検査上でも症状が大幅に改善していました。
急性期TMS治療は終了し、今後維持療法を検討していくことになりました。
症例のまとめ
治療初期に中断を余儀なくされるアクシデントがありましたが、再開後は倍量iTBS(1,200発/回)を30回実施することができました。
治療意欲を持って通院いただいたことが奏功し、継続していくことで神経可塑性が誘導される治療であるということを改めて認識する症例となりました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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