【うつ病80】20代男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/6月~X年/9月の94日間
- 主訴:意欲低下
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:右低頻度rTMS(1,800発/回) を30回
これまでの経過
2年程前にうつ病および発達障害にて、他院精神科へ通院されていた患者様です。
現在は精神科に通院していない状況でしたが、抑うつ状態や不安感、不眠、イライラ感が遷延しているため当院でのTMS治療を希望されました。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態、不安、不眠、イライラ感を改善するため、右rTMS(1,800発/回)を30回行いました。
TMS10終了時点では「気持ちが楽になってきた」とのお言葉があり、イライラ感や不眠も増悪することなく経過しておられました。
TMS20回終了時は「生活の中で変化はない」とのことでしたが、心理検査(SDS)にて少しずつ症状の改善傾向が見られました。
TMS30回終了時には、「(趣味を)楽しめない感じはある」とお話されていた一方で、「不安や集中できないことは減った」との感想をいただきました。
心理検査上でも症状が改善した様子が窺えました。
TMS治療は終了し、TMS治療期間中に開始した他院での薬物療法を継続することになりました。
症例のまとめ
遠方から泊りがけでご通院いただき、週4~5日治療のペースを崩すことなく30回の治療を終えられました。
治療開始当初はお言葉が少なく、意欲低下や不眠の影響からかコミュニケーションも乏しい印象でした。
しかし、治療を進めるにつれて明るい表情へと変化が見られ、はきはきとしたご様子でスタッフとお話いただけるようになりました。
発達障害との複合的な症状が見られる中、TMS治療と発達障害専門治療を併用することで症状の改善に繋がった症例となりました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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