【うつ病83】30代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/1月~X年/2月の36日間
- 主訴:朝起きてから動悸と不安感がある、人の話が理解しきれない、食欲の低下
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
2021年10月頃より仕事量の増加に伴い、抑うつ状態を認めるようになりました。
不安焦燥感も強く、動悸などを認めていましたが、薬物療法に抵抗があるため、当院でのTMSを希望されました。
他院にて1回、TMS治療を体験されています。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「調子少しは良さそう。谷が減った感じ。」とのことでした。
TMS20回終了時には、「調子良い。客観的に自分をみられるようになってきた。趣味も楽しめている。」と、効果を実感されていました。
TMS30回終了時は「調子よい。落ち込みや不安下軽くなった」と、主訴の改善が認められました。
急性期治療後は、維持治療に移行することとなりました。
症例のまとめ
耳が痛くなるとのことで、治療は毎回耳栓を使用しました。
耳栓により症状消失し、30回治療を終えることができました。
音に敏感な方には、耳栓の使用が有用であることを改めて認識できた症例でした。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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