【うつ病87】40代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/7月~X年/9月の64日間
- 主訴:うつの再発、集中できない、睡眠バランスが乱れている
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール::倍量iTBS(1,200発/回)を30回
これまでの経過
高校時代に精神科通院歴があり、現在は他院内科にて精神科系薬剤による治療を継続中の患者様です。
抑うつ状態の寛解と再発を繰り返しているため、当院でのTMS治療を希望されました。
レキソタン(抗不安薬)、ハルシオン(睡眠導入剤)、デパス(抗不安薬・睡眠導入剤)を服薬されています。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は「うつの部分はよくなってきた。仕事もまともにできるようになってきた」とお話され、抑うつ症状に変化が見られました。
途中、そわそわとした感覚が生じた日もございましたが、10回目までの間に段々と軽減してきたとのことでした。
TMS20回終了時では「通常に戻ってきた」とのお言葉がありました。
そわそわとした感覚もなくなり、抑うつ症状もさらに改善。日常生活での集中力も上がっているようでした。
抗不安薬等の減薬や、飲酒量の低減もできているとのことでした。
TMS30回終了時は「治療前と比べて、劇的に変わりました。周りからも明るくなったねと言われることが増えました」とのことでした。
集中力は抑うつ症状が出る前の状態に戻り、心理検査上でも症状の改善が認められる結果となりました。
当院でのTMS治療は終了し、他院での薬物療法を継続することとなりました。
症例のまとめ
週4日のペースから通院され、お仕事などの都合に合わせて1日2回治療も交えながら30回の治療を終えられました。
途中、通院がまばらになる期間もございましたが、回数を重ねるごとに抑うつ症状の改善が見られ、服用されていた薬剤の減薬まで叶えることができました。
抑うつ症状が何度も再発している患者様でしたが、そうしたケースでもTMS治療が有効であることを実感できる症例となりました。
【お読みいただいた方へ】
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「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年12月17日
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