【インパクトファクター4.9】当院の治療解析結果が「Journal of Clinical Medicine」に掲載

当院で実施した治療成績を解析してまとめた論文が、「Journal of Clinical Medicine」に掲載されました。

こちらは出版時点でインパクトファクター4.964の海外専門誌で、専門家の査読をうけた英語論文となります。

オープンアクセスになりますので、英文ですべて読むことが可能です。

論文につきましては、
A Retrospective Case–Control Study on the Differences in the Effectiveness of Theta-Burst Stimulation Therapy for Depression with and without Antidepressant Medication
をご覧ください。

抗うつ薬の有無によるうつ病に対するシータバースト刺激療法の有効性の違い:後ろ向き症例対照研究

抗うつ剤の有無でのTMSの有効性を比較した論文になります。 

  • 第一著者:井川春樹(医師)
  • 第二著者:武田勇哉(医師)
  • 最終著者:野田賀大(医師)※equal contribution
  • その他の当院共著者:大澤亮太(医師)・佐藤昭子(臨床工学技士)・水野星美(臨床工学技士)

こちらは東京横浜TMSクリニックで実施したうつ病に対するシータバースト刺激法を、後ろ向きに振り返った研究になります。

診療ベースでその都度レジストリ登録して、後ろ向きにデータ解析をした観察研究になります。

こちらの論文は、はじめからTMS治療を行った50名と、抗うつ薬による治療にTMS治療を併用した50名について比較しています。

ベースラインの年齢や性別、ベースラインのうつ病の重症度を統計的にそろえて、治療効果を解析しました。

その結果として、TMS治療による反応率や寛解率、MADRSの相対合計スコア変化などに有意差は認められず、同等の効果が認められました。

抗うつ剤の有無にかかわらず、TBSはうつ病に対して同等の効果が認められました。 

MADRSスコアから60%近くの寛解(10点以下への改善)と、75~80%の治療反応(50%以上の改善)が認められた結果となっています。

これは治療の第一選択としてTMS治療を行うことが、抗うつ剤に対するTMS治療を併用したときと同等の効果が期待できることを示しています。

もちろん実証するためには、大規模なRCTなどエビデンスレベルのさらに高い研究が必要となります。

当院をご検討いただく患者様へ

私たち東京横浜TMSクリニックでは、顧問の野田賀大先生サポートの元、欧米レベルでのrTMS療法を倫理観をもって実践しています。

このように匿名化されたデータとして治療成績を集計させていただき、それを統計解析することで独自のノウハウを構築しています。

専門家の批判的な審査のもとで論文としていくことで、患者様にも安心して治療提供できるように努めています。

東京横浜TMSクリニックでは治療ノウハウの蓄積と、専門家にも安心いただけるrTMS療法の実践を目指して、学術活動を積極的に行っています。

自費診療になりますので、患者様の治療経験を最大限に活用させていただき、最大限の治療を提供していけるよう、これからも励んでまいります。

うつ病とTMS治療

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「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
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また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
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カテゴリー:お知らせ, 重要なお知らせ  投稿日:2024年1月17日