【うつ病66】20代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年12月~X年/2月の38日間
- 主訴:集中力低下、抑うつ
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS30回 (1日2回aTBSとの組み合わせ)
これまでの経過
以前より短期記憶の低下を実感されていましたが、日常生活を送れていたので経過を見ていたとのことでした。
さらに記憶力が低下して明らかに支障がみられるようになり、また長文も話せなくなったように感じ、遅刻が増え納期も守れなくなってきたとのことでした。
日常生活に支障をきたしてきているため、当院を受診されました。
心療内科の受診歴はなく、当院が初診になります。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
うつ状態を呈していたため薬物療法をすすめましたが、副作用のことを心配されてrTMS療法を希望されました。
このため、うつ病プロトコールでのaTBSを行いました。治療開始後は副作用もなく経過しています。
10回目終了後は、「治療が終わるとスッキリした感じがある」との感想が聞かれ、治療後半まで治療後のスッキリ感は続いていました。
20回目終了後も治療後のスッキリ感は持続され、「調子も悪く無い。長文の読解もしやすくなった」との発言が聞かれるようになった。
30回終了後は、一旦治療を終わらせたいとの本人の意向があり、ブースターTMSについて説明し終了となりました。
症例のまとめ
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
取材や記事転載のご依頼は、最下部にあります問い合わせフォームよりお願いします。
カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年6月17日
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