【双極性障害⑫】20代女性
プロフィール
- 治療期間:X年2月~X年4月の44日間
- 主訴:朝起きられない、憂鬱になる、集中が続かない、イライラしてしまう
- TMS治療の目的::抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:右低頻度rTMS(1800発)
これまでの経過
一昨年の4月から6月に双極性障害(MDI)で、他院にて入院加療しました。
退院後、薬物療法を行っていましたが改善みられず、TMS治療希望で当院に来院されました。
治療歴:ラモトリギン(抗てんかん薬)、フルボキサミン(抗うつ剤)、 リスミー(睡眠薬)、 レスタス(向精神薬)
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、右低頻度(1800発)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「意欲は沸くようになってきた」と10回目にして少し効果が見られました。
TMS17回終了時には、「今後の不安や焦りは強いと思う。気分は上がった感じがする」とのことでした。
この時には、10回目終了後のような、意欲向上は見られず、不安や焦りが強く感じました。
TMS30回終了時は「調子前よりもよい」とのことでした。
10回目以降、効果が感じられず、辛かったと思いますが、30回通院していただき、治療効果を実感されました。
ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
治療10回目以降、家族内葛藤や体調不良がありましたが、右低頻度を30回終えて治療効果を得られました。
薬物療法のみでは症状改善しませんでしたが、TMS治療を併用し、主訴を改善することが出来た症例です。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月10日
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