【双極性障害⑧】40代男性
プロフィール
- 治療期間:X年9月~X年10月の44日間
- 主訴:無気力、気分の上がり下がり
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:従来rTMS(1,800発/回) 30回
これまでの経過
数年前から双極性障害により他院に通院中の方です。
薬物療法を行うも抑うつ状態が消長しているため、当院にてTMSを希望されました。
上記病状により、ルネスタ(睡眠薬)、エビリファイ(抗精神病薬)、リーゼ(抗不安薬)を内服中です。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、右DLPFCに対する低頻度rTMS(1,800発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時には、「施行後はよく眠れている。頭痛やイライラもない。調子もよくなっている感じがする。むしろイライラしなくなった。落ち込みも減ったと思う。」と、効果を実感されていました。
TMS20回終了時は、「調子は悪くないと思う。イライラも出ていない。落ち込みも減った」とのことでした。
TMS30回終了時は、「調子は悪くない。前よりもいいと思う。」と、主訴の改善が認められました。
その後はブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
所要時間30分の治療でしたが、治療中は眠ることなく治療を受けて頂きました。
治療間隔を3日以上開けずに通院して頂いた結果、10回目を終える頃には主訴の改善が認められました。
双極性障害のうつ状態に対しても、右低頻度rTMSの治療効果が確認できた症例となりました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2021年12月25日
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