【強迫性障害⑤】20代女性

プロフィール

  • 治療期間:X年11月~X年12月の42日間
  • 主訴:加害強迫
  • TMS治療の目的:強迫症状の改善
  • TMS治療プロトコール:deepTMS(2,000発/回)30回

これまでの経過

家庭の問題がきっかけで強迫症状を発症。

車の運転時・飲水時・歩いている時など、「誰かを傷つけたのではないか、命を奪ってしまったのではないか。」という加害強迫の症状が発現するようになりました。

他院にて双極性スペクトラム障害として薬物療法を行っていますが、強迫性障害に対する治療を希望され、来院されました。

強迫症状については気分に一致せずに認められていて、自我違和感も強く、合併症として診断されていました。

TMS治療経過

強迫性障害⑤の心理検査の結果をご紹介します

※Y-BOCSは強迫性障害の重症度評価です。

強迫症状を改善するため、deepTMS(2,000発/回)を30回行いました。

TMS10回終了時は、「副作用はない。強迫症状は波がある。」と。

TMS20回終了時には、「気分は悪くない。周りからは安定していると言われる。」とのことでした。

TMS30回終了時は調子も良く、「自分ではよく分からないが、周りからは気にする回数が少なくなっている、気分もフラットになってきたと言われる。調子は悪くない。強迫症状に少し抵抗できるようになってきた。」と、少し効果を実感されていました。

遠方からの短期滞在のため、終診となりました。

症例のまとめ

お母様と共に遠方から短期滞在されていました。

環境の変化や気温の変化などで、体調の波もありながらの治療でした。

滞在期間を延ばしながらも粘り強く通って頂き、自覚はあまり無いながらも、周囲が気づくくらい効果があらわれていました。

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カテゴリー:こころみ医学  投稿日:2022年10月10日

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