【強迫性障害⑥】30代女性
プロフィール
- 治療期間:X年10月~X年11月の42日間
- 主訴:不潔恐怖、過度は洗浄行為、確認強迫
- TMS治療の目的:強迫症状の改善
- TMS治療プロトコール:deepTMS(2,000発/回)30回
これまでの経過
元々潔癖なところはありましたが、6年前より不潔恐怖と洗浄行為が悪化。
その後強迫性障害と診断されました。薬に頼らない治療をご希望のため、来院されました。
曝露療法も試してみるものの、ご自身の症状と合致しておらず中止。薬に対しても強迫観念があるため、薬物治療は行っていません。
TMS治療経過
※Y-BOCSは強迫性障害の重症度評価です。
強迫症状を改善するため、deepTMS(2,000発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時は、「イライラは特に感じない。不潔恐怖は家族にも強要してしまう。気分に大きな変化なし。」と、
TMS20回終了時には、「まだ気分に変わりない。曝露はなるべく不安になることを考えるようにしている。」とのことでした。
TMS30回終了時は調子も良く、「調子悪くない。強迫症状に少し抵抗できるようになってきた。」と、少し効果を実感されていました。
維持治療を希望されたため、維持療法治療中です。
症例のまとめ
単純な不潔恐怖ではなく、ご自身の中の「ある条件下」において場所や人を不潔と思ってしまい、ご自身の中での綺麗な場所や人(聖域)を汚さないように過度な洗浄行為を行ってしまうというのが今回の症例でした。
生活が制限される中で通院して頂き、事前の暴露刺激もスタッフと相談しながら工夫して行うことで、症状の改善が認められました。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
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カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年10月10日
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