当院のTMS治療症例数(2020年12月~2021年12月)
治療症例数
- 期間:2020年12月~2021年12月
- 症例数:581名
581症例のうち適応は349例
東京横浜TMSクリニックでは、ご予約の段階で明らかな適応外の場合、受付スタッフによりご説明させていただきます。
そのうえで治療適応外となる患者様も多く、2~3割の患者様はご予約につながりません。
ご予約いただきました患者様は、精神科医が初診で30分のお時間を確保してお話を伺わせていただきます。
そのうち、TMS治療の適応として効果が期待できる方は60%となりました。
お断り患者様のなかには、そもそもの適応外だけでなく、お薬の治療を検討されていなかった方も含まれます。
東京横浜TMSクリニックは、あくまで治療選択肢としてTMS治療を提供しておりますので、薬物療法に抵抗がない方は、まずはお薬での治療を勧めさせていただきます。
ですから治療のお問い合わせいただくうち、実際に治療いただくのは50%未満となります。
症例数としましては、581症例のうち治療適応の患者様は349例になります。
おそらく治療適応患者様の症例数としては、当院が日本で一番多いかもしれず、治療成績などを含めて研究会などで発表を行っています。
※症例数を誇示している医療機関のなかには、適応外治療が非常に多い場合がございます。
治療適応の患者様の病名
東京横浜TMSクリニックにご受診いただいた患者様につきまして、主病名をまとめました。
当院の適応は、うつ症状もしくは強迫症状を認めている患者様になります。
このようにシンプルな気分障害だけでなく、二次性うつ病と呼ばれるような、他の病気がメインの中でうつ状態を呈している患者様も非常に多いです。
主病名の病気に対する治療効果は、このような患者さんのTMS治療の経過を見ていくことで私たちの治療ノウハウとなっています。
また様々なデータを集積して解析し、TMS治療の反応予測因子などをノウハウとして蓄積しています。
治療継続率
東京横浜TMSクリニックでは、TMS治療を導入いただく患者様には20回の治療をお勧めしています。
こちらは10~20回で治療効果の実感が認められる患者様が多いことに加えて、カナダのガイドライン(CANMAT)の推奨プロトコールが20回となっていることもあります。
そして治療効果が少しでも認められた方には、30回までの治療をお勧めしています。
332名中200名もの患者様に30回の治療を受けていただき、再発予防の必要性が高い患者様には維持療法をお勧めしています。
東京横浜TMSクリニックは、「治療選択肢のひとつ」としてのTMS治療をご提案させていただきます。
安心してTMS治療を受けていただけるよう、これまでの心の治療経験を踏まえて、患者さんの立場に立ってご相談させていただきます。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
取材や記事転載のご依頼は、最下部にあります問い合わせフォームよりお願いします。
執筆者紹介
大澤 亮太
医療法人社団こころみ理事長/株式会社こころみらい代表医師
日本精神神経学会
精神保健指定医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/認知症サポート医/コンサータ登録医/日本精神神経学会rTMS実施者講習会修了
カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2022年2月25日
関連記事
スポーツ選手を悩ますイップスの症状とは?薬に頼らない治療法についても解説
勝負が決まる場面で思うようなプレーができず、悔しい思いをしたアスリートの方もおられるのではないでしょうか。 競技中に手がふるえたり、動かなくなってしまったりして、いつも通りのプレーができなくなってしまうことがあります。 … 続きを読む スポーツ選手を悩ますイップスの症状とは?薬に頼らない治療法についても解説
投稿日:
人気記事
子育てひと段落で喪失感?「空の巣症候群」になりやすい人と治療法を解説
「長い子育てを終えて、やっとひとりの時間ができる」 「子育て中はできなかったことを、たくさん楽しもう!」 そんな風に、子育てを終えた解放感を味わう方もいるでしょう。ですがその反面、強い喪失感や虚無感に苦しむ方も存在します… 続きを読む 子育てひと段落で喪失感?「空の巣症候群」になりやすい人と治療法を解説
投稿日: